道教委は令和5年に新たな「北海道教育推進計画」を策定したが、いじめ重大事態への対応や不登校児童生徒対策の推進、全国平均を下回る学力、体力・運動能力の向上をはじめ課題が山積している。6月1日に就任された教育長の本道の教育課題への認識や今後の取り組みについて所見を伺う。
家庭の経済力や地域の状況にかかわらず、全ての児童生徒が質の高い教育を受けられる環境整備に道教委として力を入れるべきであり、いじめへの対応や多様な学びの場の提供、安全安心な環境づくり、教員の確保などが早急に取り組むべき課題。各学校や保護者、市町村、地域の方々と連携・協力し、さまざまな課題解決に力を尽くしてまいる。
道内でも教員選考受検者が減少傾向で、期限付き教員も不足している。学校における働き方改革のさらなる加速化や教員の処遇改善などを柱とする中教審の審議、国の動きも踏まえ、今後どのように取り組んでいくのか伺う。
前例や慣習にとらわれない業務の精選や外部人材の効果的活用による教員の負担軽減など働き方改革を加速するほか、教員の働き方が着実に変わってきている姿をリーフレットにまとめ広く発信していく。民間企業経験者をはじめ多様な人材確保の方策について検討を進めるなど、教員確保に全力で取り組んでいく。